日本
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素描316

so sasatani,objective-Saw since 1990.02.02

『素描316』


カップを唇につける。微増したイメージは湧き立ち歩き続ける。角田は欺瞞を持ちながらカバンをおろした。

「連綿と続く執着に性性性を感じるなァ」

携帯電話を耳にあて時報を聞くその目はぎょろついている。あまりにも頬が痩けていて不健康な廣田は愛想よく振る舞えど、空虚が通り過ぎて諸人たちはよろこびて。